ジュエリスタゴージャスくじ大騒動！（過去エピソード）/魔法科学でサイキックガードとアロマガードが導入された話

この物語はフィクションです。
オリジナル創作「マジカプロ」の架空のストーリーです。
ジュエリスタはマジカプロのメンバーが住んでいる国名です。
また、当たりくじをめぐって争うシーンは、現在よりも過去（数年前あたりを想定）の時間軸の設定です。

ゴージャス宝くじ！

（マジカプロシェアハウスにて）

（注 この番号はフィクションです。予測等ではありません）

柊の霊視

柊はくじの番号に全神経を集中させる。
やがて、おぼろげながら場所の映像が浮かんでくる……。

ジュエリスタは星の形をした国で、カラフル地方、太陽地方、スパーク地方、ブーケ地方、ミスト地方の5つから構成されている。マジカプロのメンバーが普段住んでいるのはカラフル地方。ちなみに柊とさくらは太陽地方出身で、この地方は地球の日本・東京と共通要素が多い。

バライロシティはジュエリスタの首都。マジカプロのオフィスとシェアハウスは、バライロシティ駅から徒歩10分ほどの場所にある。

さくらはラウンジを出ると、スペードの部屋に向かう。

ドアをノックする。

スペードが笑顔で出てくる。

ちなみにスペードはスパーク地方のマジウッドという街の出身。
そのせいか、時々映画のような喋り方をする。

宝くじ売り場にて

3人はすぐにシェアハウスを出て、駅前に向かう。

宝くじ売り場の前には、大勢の占い師達と、占い師に雇われたと思しき傭兵たちが集まっていた。
同じ当たり番号を予想した他の占い師たちも、この場所に集まっていたようだ。

モブ占い師（あれはマジカプロの占い師桔梗さくらと霊媒師の鳳条柊……ということは、私の占いは合っていたということだ……！）
モブ傭兵（腕が立つと評判のスペードも来たのか……これは気合を入れて戦わないとな……）

シェアハウスでニュースを見るコバルトと博士

シェアハウスのラウンジで、コバルトがテレビをつける。
パルファン博士特製の、博士の香水と同じ香りがするタバコを吸いながら、ニュース番組に目をやる。

現場の生中継映像が映し出される。
さくらと柊とスペードが売り場の前で戦っている様子が映る。

激化する戦い、そして結末

その後、ジュエリスタでは透視防止のサイキックガードが導入された

（テレビの向こうで、ジュエリスタの総理大臣、美咲灯華首相が発言する。）

（鳴り響くカメラのフラッシュ音）

占い師などエスパー能力を持つ者が高額くじの当たり番号を透視することは不公平ではないか、という声が世間からはあがった。
その結果、高額くじの当たり番号など、特定の物事に対して占いや霊視、透視など魔法を使った超能力に制限をかける魔法科学道具「サイキックガード」がジュエリスタ政府により導入された……。

魔法科学のガード技術はこれを機にさらに発展

そして現在のジュエリスタ

誰もが同じ効果を享受できる魔法科学道具

最近ジュエリスタで急速に普及しつつある「アロマガード」

占い師にとっては悲しい（？）サイキックガードだが、これを転機に様々な分野でガードをかける魔法科学技術の開発が進められるようになった。現在ジュエリスタではサイキックガードの他、香りや音などの分野で実用化が進んでいる。

魔道具ではなく「魔法科学道具」として開発されているので、その道具を使えば元の魔力や適性に関わらず同じ効果を発動できる。

アロマガードが導入された店では、飲食物以外の香りが無効化されるので、自分のも他人のも香水やタバコ、柔軟剤や体臭などが全く気にならなくなる。
食事をしている間は、食べ物と飲み物の香りだけを楽しむことができる。

魔法科学道具は、その道具を使えば誰でも簡単に同じ効果を得られるように設計されている。そのため、ファストフードやコーヒーショップなどチェーン店ビジネスが目指す「均質なサービスを、どの店舗でも提供する」というビジネスモデルとも相性が良い。
香水をつけるのが好きな人が多いジュエリスタでは、今後価格帯を問わず飲食店で標準的に実装されていくと考えられる。

あとがき雑談

読んでくださってありがとうございました☺️
マジカプロメンバーが住んでいる国、ジュエリスタが舞台の会話をかけて良かったです！
（過去に書いたものも、現在の決まった世界観や設定に合わせてちょっとずつ加筆修正していきたいです）

以下はあれこれ派生して思いついたことの余談や雑談です☺️
本当に雑多にあれこれ書いてます🤣

・ちなみにサイキックガードは、賞金が安いくじや、小規模な懸賞や景品くじなどには費用対効果の兼ね合いでかかっていません。そのため占い師や透視能力者の中にはそういった小さなくじの賞金や、景品の転売で稼ぐ者も時々います。ただ、そういう行為は占い師や超能力者や霊媒師などエスパー界隈から「エスパーゴロ」と呼ばれ、印象悪いよねという空気が定着しています。
そのため、さくらや柊などある程度名前の売れている人はそういったことはしません。（ギャンブルは若干人によって賛否両論ありますが、戦略や腕前など運以外の要素もあるもので勝つのはありかなという感じ。また、金額の大きいギャンブルにはそもそもサイキックガードがかかっています）
……という設定も考えましたが、「エスパーゴロ」するキャラやシーンまで書くことはおそらくないと思うので、完全にこういった後書き用の余談設定です🤣

・最後にでてきたアロマガードは、香水を好む人が多いジュエリスタには必須の魔法科学な気がします🤗
アロマガードは発明される際に、一部に椿の防御魔法が応用されています。
椿本人は扇を使って戦うので、博士の香水などあおいでカウンターできる香り系の攻撃には特に強いです。

・もみじがカフェの話をしていましたが、マジカプロの椿（華道家）ともみじ（経営者）で、花をテーマにしたカフェをプロデュースするみたいな話もいいなぁって妄想しています。
花はモチーフや飾りとしてだけでなくて「食用花」をメインにした飲食物を提供するお店があったらいいなって……

ジュエリスタはファッションがテーマの国なので、衣食住の中で「食」はオリジナリティが薄い気がします。
もちろん科学も魔法も発達した国としておいしいものはたくさんあると思うのですが、食料自給率は低そうですし、ジュエリスタならではの食文化というのも薄いのかなと……

そんな中で「ジュエリスタ内で生産されていて、かつ食べることができるもの」と考えてみて「花」はどうかな？と最近思いつきました。
花は美しいですし、美観を大切にするジュエリスタでは花畑もたくさんありますし、現実でも食べられる花は実在するので……「花料理」というものがあればジュエリスタならではの食文化の1つになるのかなって🌸🤗

花はもちろん香りも売りの1つなので、お店ではアロマガードは必須だなって思います🤗

・ガード系以外の魔法科学も案があるのでまた書けたらいいなあって思います。

・また、アロマガードを発明した医学博士についても、大まかなキャラ案はふわっとあります🤗
パルファン博士のライバル的な存在として、いつか登場させられたらいいなぁ〜。
ジュエリスタという国を舞台に想像するようになってから、総理（美咲灯華）などマジカプロメンバー以外のことも妄想するのが楽しいです。

・ジュエリスタの5つの地方についても今後まとめを作れたらいいなって思います……！！

大まかにこんな感じです。モデル都市がある地方も魔法や創作要素があるので現実とはかなり違う雰囲気（を目指しています）。

・カラフル地方は特定のモデルがない、創作上のカラフル魔法ファンタジー都市。現在マジカプロのメンバーが住んでいる場所。首都バライロシティがある。パレット・コバルトが出身。（こころも開発されたのはカラフル地方なので、一応カラフル地方生まれ）
・太陽地方は日本・東京がモデルの地方。 椿・柊・さくら・もみじの出身地方。
・スパーク地方はアメリカのハリウッドとNYがモデル。（ハリウッドをイメージした）マジウッドは映画の都市であるほか、ダイナーやモーテルなどレトロアメリカン風の魅力に溢れた街。スペードの出身地方。
・ブーケ地方はフランスのパリがモデル。美しく優雅な街で、ブーケ地方発のファッションブランドが多い。パルファン博士はブーケ地方出身。
・ミスト地方はイギリスのロンドンがモデル。現実よりもシャーロックホームズやスチームパンクなどフィクション作品に出てくるロンドンのイメージが強くあります。現代というよりは（中身は魔法や科学で先進的だけど）見た目はフィクション作品に出てくる19世紀末ロンドンのようなイメージ。また、アリスからトランプ、ライダーウェイト版（王道のタロットの絵）からタロットが盛んな地方というイメージもあります。クローバーの出身地方。さくらは出身は太陽地方ですが、占いの修行はミスト地方でしています。